ライフサイエンス
マイクロサンプリング血漿を用いた高速エイコサノイドプロファイリング法の開発
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ユーザーベネフィット
- 10分でヒト血漿中のエイコサノイドを含む脂肪酸代謝物のモニタリングが可能です。 - Nexera™と超高速トリプル四重極型質量分析計LCMS-8060がハイスループット分析を実現します。 - マイクロサンプリングデバイスMSW²™で精度よく試料の微量採取が可能です。
はじめに
エイコサノイドやオメガ3系脂肪酸代謝物は、病態生理学的な機能の解明および疾患バイオマーカーを探索する上で重要なターゲットです。著者らはASMS2019において、エイコサノイド類196成分をモニターすることが可能なMRM(多重反応モニタリング)メソッドを開発し、疾患モデルマウスの血清中から検出された100成分以上についての定量的プロファイリングについて報告しました。 本報では、微量の血漿での迅速なエイコサノイド類の分析系の構築についてご紹介します。対象成分を血漿で検出された成分に絞り込むことで、エイコサノイドおよび関連する脂肪酸代謝物114成分が10分でモニタリング可能となりました。新規開発したメソッドを用いて、マイクロサンプリングデバイスMSW2で微量採取した市販ヒト血漿(5.6µL)の分析を行い、エイコサノイド類を検出した例をご報告します。
2021.03.15