全自動前処理装置付きLC/MS/MSシステムによる ヒト血漿中Dexamethasoneおよび抗生物質の同時測定

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ユーザーベネフィット

- ステロイド系抗炎症薬と抗生物質の⾼感度一⻫分析が可能です。 - 自動で生体試料の前処理からLC/MS/MS測定までを行います。 - 測定時間5分の⾼速スクリーニングと安定した併行精度と日差再現性を実現しました。

はじめに

ステロイド系抗炎症薬の一つであるDexamethasoneは炎症反応や免疫反応を抑制する効果を有しており、腫瘍の対症療法や目の炎症治療に広く使用される薬剤です。これらの症状に対する効果だけでなく、アレルギー症状の改善やがん治療にも有効であると報告されています。最近の研究ではCOVID-19の治療薬として注目を集め、2020年7月には本邦において、2例目の治療薬として厚生労働省から使用が認められた薬剤です。一般的に副腎皮質ステロイドを用いて治療を行う場合、細菌の異常増殖を防ぐために抗生物質も併せて投与されます2)。抗生物質であるTazobactamとPiperacillinを併用した場合、腎機能障害や急性腎不全を引き起こす可能性があると報告されています。 ここでは、ヒト血漿中のDexamethasoneと複数の抗生物質を測定対象とし、全自動で血液の前処理を可能とするCLAM-2030を用いたLC/MS/MSによる⾼感度一⻫分析⼿法を紹介します。CLAM-2030は採血管をセットするだけで前処理からLC/MS/MS測定までをシームレスに行うことが可能であり、検体の取り違え,⼿技によるバラツキを低減する事ができます。

2021.03.21

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