低分子医薬品
フォトダイオードアレイ検出器SPD-M40のUVカットオフフィルタを用いた定量性向上
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はじめに
イブプロフェンは非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)の一種で、解熱や鎮痛剤として広く使用されていますが、貯蔵時の安定性試験において温度や酸化、光照射などで分解物を生じる事が報告されています。特に 4-イブブチルアセトフェノンにおいては、面積百分率が加速試験前は 10 %以下であったのに対し、72 時間の光照射加速試験後は約 40 %に増加したことが示されています。 超高速液体クロマトグラフ Nexera™シリーズのフォトダイオードアレイ検出器 SPD-M40 は、イブプロフェンのように光分解しやすい化合物をより正確に定量するために、紫外線領域の光を除く UV カットオフフィルタを標準装備しています。ここでは、SPD-M40 の UV カットオフフィルタ機能を用いたイブプロフェンの定量性改善に関する事例をご紹介します。
2021.03.28