食品・飲料
醸造食品中の糖類分析
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はじめに
発酵過程を経て得られる醸造食品は,それらが持つ多くの「機能性」という面から注目されるようになってきました。しかしながら,多機能な食品ほど,多種の成分を含んでいる場合が多く,さらに目的成分が微量の場合は,分析が困難になります。この様な試料を分析する際には,夾雑物の影響をできるだけ小さくするために選択的で,かつ高感度な検出法が求められます。 醸造食品中の糖類の分析には,ポストカラム蛍光誘導体化法が選択性,感度の面で適しています。ここでは,独自のアルギニン試薬を用いる島津還元糖分析システムを用いて,醤油,味噌,清酒,酒粕中の糖類を一斉分析した例をご紹介します。
2008.06.21