高耐圧ステンレスフリーLC カラム“MastroTM”を用いたりん酸基含有化合物の分析

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はじめに

医薬品および代謝物中のりん酸基含有化合物や金属キレート性のある化合物は,HPLC システム流路の金属部分に吸着し,ピークテーリングが生じやすいことが知られています。これらの対処法として,移動相への塩やキレート剤の添加が一般的には行われていますが,このような不揮発性の溶離液の使用は,検出器にLC/MS を用いる場合には適切ではありません。 ここでは, 配管の材質の違いが配位性化合物のピーク形状に与える影響を検証しました。また,LC/MS 分析を想定し, ぎ酸系の移動相を用いて, 高耐圧ステンレスフリー分析カラム“MastroTM” による配位性化合物の金属吸着抑制効果を検証しました。

2013.03.14