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はじめに

ステビオール配糖体は,南米原産のキク科多年草であるステビア(Stevia rebaudiana Bertoni)の乾燥葉から抽出・精製される天然甘味料です。1970年代に日本ではじめて商品化され,日本では「ステビア抽出物」として第八版食品添加物公定書に収載されています。国際的には,2008年6月開催のJECFA(国連FAO/WHO 合同食品添加物専門家会議)第69回会議において,ステビオール配糖体のADI(一日摂取許容量)が設定され,食品添加物としての使用許可が米国,欧州連合をはじめ各国で活発化しています。ステビオール配糖体としては,ステビオシド,レバウジオシドA などが知られており,2010 年開催のJECFA 第73回会議においては,ステビア抽出物に含まれるステビオール配糖体9 成分の合算値が95%以上であることが規格化されました。 ここでは, 逆相クロマトグラフィーによるステビア抽出物中ステビオール配糖体9 成分の分析例をご紹介します。

2021.03.28

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