食品・飲料
プレカラムアミノ酸分析における検出器の選択
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はじめに
アミノ酸は、一部の芳香族アミノ酸を除き短波長域(200 nm~210 nm)にしか紫外(UV)吸収がありません。一般的に HPLC による分析時には誘導体化した後に検出する方法が以前より使われており、カラムの前で誘導体化を行うプレカラム誘導体化法とカラムの後ろで誘導体化を行うポストカラム誘導体化法があります。プレカラム誘導体化法では HPLC 逆相のカラムを使うことができ、高速化しやすいため、広く使われています。 また、誘導体化されたアミノ酸の検出方法は、主に UV 検出と蛍光(RF)検出の二つです。蛍光検出は、蛍光物質から発せられる光エネルギーを直接検出する方法であるため、選択性が高く、高感度検出が期待できます。そのため、試料溶媒を標準液の溶媒に合わせやすい特長があります。 ここでは、プレカラムアミノ酸分析を行う際、UV 検出器を用いた分析例、UV 検出と蛍光検出の感度比較、および試料溶媒の影響についてご紹介します。L529B でご紹介した、一体型 HPLC システム i-Series Plus(Prominence™-i)の共注入機能を用いて、自動的にプレカラム誘導体化を行いました。
2020.09.29