”Prominence-i“による小麦中のニバレノールおよびデオキシニバレノールの分析

ダウンロード

はじめに

ニバレノールおよびデオキシニバレノールは赤かび病菌として知られるフザリウム属真菌が産生するかび毒の一つです。デオキシニバレノールについては,平成14 年5 月21日に「小麦のデオキシニバレノールに係る暫定的な基準値の設定について」(食発第0521001 号)で暫定的な基準値1.1ppm が設定されました。アプリケーションニュースNo. L362 では超高速LC システムでの分析例をご紹介しましたが,ここでは,「デオキシニバレノールの試験法について」(食安発第0717001 号,平成15 年7 月17 日)を参考にし,分析カラムの洗浄工程を追加しました。新一体型高速液体クロマトグラフ “Prominence-i” の検出器部は,セル部分と光学系の両方を温調しています。今回のような短波長域でのUV 検出では,環境による温度変化の影響を受けやすいのですが,良好な再現性が得られました。

2014.12.22

関連分野