食品・飲料
HPLCによる食品中総プリン体量の測定
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はじめに
プリン体はプリン骨格を持つ核酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、プリン塩基の総称であり、体内では最終的に尿酸に代謝されます。また、食事で摂取するプリン体は 2 割程度で、残りの 8 割は体内でつくられています。 尿酸の体外への排出と生成のバランスが取れず、体内に蓄積される(尿酸値が上がる)と高尿酸血症(痛風を含む)などを引き起こすことがわかっています。一方で、精神疾患では血清尿酸値が低いことが近年わかってきています。したがって、高尿酸血症患者の食事療法での摂取制限を含め、食生活においてプリン体量をコントロールすることは重要です。 ここでは、一体型高速液体クロマトグラフ “ProminenceTM-i”(以下、Prominence-i)を用いた食品中に含まれる総プリン体量の分析例をご紹介します。
2018.09.03