高速高分離分析の応用（その3）イソチオシアナート類およびシニグリンの分析

はじめに

わさび，からし等のアブラナ科植物に含まれるイソチオシアナートは，その抗菌作用や抗酸化作用が注目されています。通常，これら辛味成分は，植物組織中に配糖体として存在し，分解酵素ミロシナーゼにより加水分解を受けると同時に転移反応を起こしてイソチオシアナートとして遊離することが知られています。 ここでは，超高速LCシステム“Prominence UFLC”および 高速高分離用 高性能カラム“Shim-pack XR-ODS”を用いた，わさび中のイソチオシアナート類およびその代表的な配糖体であるシニグリンの同時分析例をご紹介します。

2008.06.02