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はじめに

花や果実が持つ色の因子のひとつであるアントシアニン類は,フラボノイドの一種であるアントシアニジンをアグリコンとする配糖体の総称で,pHにより多彩に色調が変化するという性質を持っています。高等植物には,数多くのアントシアニン類が広く存在していることが確認されていますが,最近ではその抗酸化作用が注目されています。 その中で,シアニジン-3-グルコシドは,シアニジンのグルコース配糖体で,黒豆に含まれるアントシアニン類の90%以上を占めると言われています。 ここでは,Prominence フォトダイオードアレイ検出器SPD-M20Aを用いて,シアニジン-3-グルコシドを分析した例をご紹介します。

2008.06.21