食品中L-アスコルビン酸 2-グルコシドの分析

はじめに

L-アスコルビン酸 2-グルコシド（2-o-α-D-グルコピラノシルL-アスコルビン酸）は，熱や光，水中でも安定に存在することができるビタミンC誘導体の一種で，体内でグルコシダーゼの働きを受けたときにはじめてビタミンCの活性を持つようになります。L-アスコルビン酸 2-グルコシドは，食品添加物として指定されており（平成16年1月20日付厚生労働省食安発第0120001号），HPLCによる食品中の分析法が通知されています。（平成16年5月13日付厚生労働省食安基発第0513003号）現在市場に出回っている多くの食品には，酸化防止剤，栄養強化剤としてL-アスコルビン酸（ビタミンC）が用いられていますが，今後，L-アスコルビン酸 2-グルコシドも広く使用されていくものと考えられます。 ここでは，食安基発第0513003号に準拠したL-アスコルビン酸 2-グルコシドの分析例をご紹介します。

2008.06.02