GPCシステム
食品中残留農薬分析におけるGPCクリーンアップ法(HPLC,GC)
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はじめに
農作物中の残留農薬分析において,試料中に含まれる脂質や色素はGCやGCMSの注入部の汚染を引き起こす上,目的成分の妨害ピークとなることがあるため,前処理で除去する必要があります。しかし,従来の溶媒抽出法などでは手間と時間がかかるため,多数の検体を処理するには問題がありました。 GPC(Gel Permeation Chromatography)法は試料成分を分子サイズにより分離する手法で、農薬成分を農薬に比べ分子量の大きい油脂や色素から容易に分離することができ,自動精製が可能となります。このためGPC法は,厚生労働省「残留農薬迅速分析法」(衛化第43号,平成9年4月8日)の中で精製(クリーンアップ)法の一つとして採用されています。 ここでは,このGPCクリーンアップ法の原理と島津GPCクリーンアップシステムによる応用例についてご紹介します。
2008.06.02
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