ダウンロード

はじめに

食品中の成分は,空気中の酸素に暴露されることにより各種酸化生成物を生じ,品質劣化につながります。このため,各種酸化防止剤が食品添加剤として使用されますが,今回は,特に油脂製食品に用いられるフェノール系酸化防止剤のHPLCによる分析法を取り上げます。 日本で食品添加物とされているフェノール系酸化防止剤は,BHT(ブチルヒドロキシトルエン),BHA(ブチルヒドロキシアニソール),NDGA(ノルジヒドログアヤレチック酸),PG(没食子酸プロピル)の4種類で,油脂,バター,魚介冷凍品,魚介乾製品などに使用が許可されています。 ここでは,これら4成分に,諸外国で使用されている5成分を加えたフェノール系酸化防止剤9成分の分析例をご紹介します。

2008.06.21

関連分野