米中の4-アミノ-n-酪酸(GABA)の分析

はじめに

4-アミノ-n-酪酸（γ-アミノ酪酸，GABA）はアミノ酸の一種で，動・植物界に広く分布しており，動物の血液の流れを活発にし, 代謝機能を促進する働きがある物質として知られています。この物質は米，特に玄米中に多く含まれていることから，機能・健康食品としての玄米を語る上で欠かせないものと言えます。 HPLCによるGABAの分析は，逆相イオンペアモードによる分離とポストカラム誘導体化法による検出との組み合わせで簡便に行うことができます。また，島津アミノ酸分析システムにより，GABA以外のアミノ酸との一斉分析も可能です。 今回は逆相イオンペアモードによるGABAの簡易分析例と，陽イオン交換モードによるアミノ酸18成分との一斉分析例をご紹介します。

2008.06.21