i-Series
一体型HPLCによるカルボキシメチルセルロースの分析
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ユーザーベネフィット
- 溶離液に硝酸ナトリウムや硫酸ナトリウムを用いたカルボキシメチルセルロースの分子量分布測定が可能です。 - 腐食の影響が少ない溶離液を使用することで、安定した分析が可能です。 - 一体型HPLCでゲルろ過クロマトグラフィー(GFC)と他の分析との併用が可能です。
はじめに
カルボキシメチルセルロース(CMC)は、医薬品の崩壊剤や食品添加物、化粧品などに使用されています。CMCは増粘性、吸水性、保水性の特徴を有するアニオン性の水溶性高分子です。水溶性高分子の物性評価や製品の品質管理における分子量分布計算の際には、ゲルろ過クロマトグラフィー(GFC)を用います。一般に、アニオン性試料では分子内でのイオン反発による分子鎖拡大や充てん剤との間でのイオン反発により溶出が早まる可能性があります。GFCの溶離液条件によっては、イオン反発による静電的な相互作用によりCMCの溶出開始点が早くなり、正確な分子量分布の測定ができません。 本稿では、一体型HPLCを用いたCMCの分析例をご紹介します。また、溶離液の比較についてもご紹介します。
2021.07.13
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