“Prominence-i GPC システム ” による添加剤含有疎水性高分子の分析

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はじめに

古くから疎水性高分子分析には,示差屈折率検出器を用いた GPC 分析が行われています。しかしながら,主成分である合成高分子の添加剤などとして,UV 吸収を持つ微量成分が含まれている場合には,これらを高感度に検出するため,UV 検出器,あるいは,フォトダイオードアレイ(PDA)検出器を合わせて用いる場合があります。示差屈折率検出器とUV 検出器を併用することにより,主成分と微量添加剤を同時に分析可能となり,高分子の分子量分布計算とともに,微量成分の UV スペクトルの確認,定性や検量線に基づいた定量が可能となります。 新一体型高速液体クロマトグラフ “Prominence-i” は,示差屈折率検出器 “RID-20A” を接続可能です。また,カラムオーブンは GPC 分析で使用する 30 cm のカラムを3本まで収納できるため,カラム長さを必要とするアプリケーションにも対応可能です。 ここでは,“Prominence-i GPC システム ” を用いたポリスチレンの GPC 分析例をご紹介します。

2015.03.15