Nexera™シリーズ
化粧品中の規制対象防腐剤24成分の表面多孔性粒子充てんカラムを用いた高速一斉分析
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はじめに
化粧品は食品と同様に水分や油分を多く含みます。また、基本的に常温にて保存するため菌やカビが繁殖しやすく、匂いが変化したり腐ることがあります。薬機法には、化粧品は「3 年を超えて性状および品質が安定なものでなければならず、3年以内に変質する恐れのあるものは『使用期限』を表示しなければならない」と規定されています。そこで安定性を高めるために、多くの化粧品はパラベン類や 2-フェノキシエタノール等の防腐効果を持つ化合物を配合しています。しかしながら、これら防腐剤は殺菌作用だけではなく、人体(主に皮膚)に対しても湿疹や皮膚炎等のアレルギー症状を引き起こす可能性があります。そのため、これらの配合量にはそれぞれ制限が設けられており、欧州では特に厳しい配合量規制が敷かれています。 本稿では、厚生労働省にて定められた化粧品基準に記載されている化粧品防腐剤、および欧州委員会が定めている化粧品防腐、計 24 種類の化合物を超高速液体クロマトグラフ(UHPLC)を用いて一斉分析する手法をご紹介します。分析には Nexera™シリーズおよび表面多孔性粒子(superficially porous particles: SPP、別名 コアシェル)充てんカラムである Shim-pack Velox™ C18 を用い、高い分離能と分析時間短縮を共に実現しました。
2019.04.03
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