ダウンロード

はじめに

99年4月6日に食品添加物の成分規格等の改正が告示されたことに伴い,新規に規格が設定された品目や試験法が改正された品目については新しい試験法を採用する事になりました。 試験法の改正点の一つとしてタール系色素のヒ素試験があり,原子吸光分析法によるテトラヒドロホウ酸ナトリウムを還元剤として用いる水素化物発生装置が追加されました。 今回,タール系色素赤色104号をサンプルとして,ヒ素については水素化物発生法で,亜鉛,鉄,鉛,の3元素についてはフレーム法で測定した分析例を紹介します。 また,鉛の分析では通常の原子吸光法による測定とオプションとしてブースターを用いた測定も合わせて紹介します。 なお,試料の前処理は食品添加物公定書に準拠し行いました。試料2.5gを白金ルツボに秤量し硫酸を加え,ホットプレート上で低温灰化しました。それを電気炉にて550℃で灰化後,灰分を塩酸で溶解し試験液としました。

2000.01.19

関連分野