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はじめに

近年、腸管内の腸内細菌叢が宿主の健康維持や増進に寄与していることが明らかになりつつあります。すなわち、腸内細菌叢による宿主への影響を考える上で、腸内細菌叢が産生する代謝物が関係していると考えられます。こうした代謝物には、数多くの物質が含まれることから、LC-MS を用いて分析することが考えられますが、LC-MS では、ぎ酸や酢酸を移動相に用いるため、これらの有機酸を検出することはできません。 これに対し、HPLC によるイオン排除モードとポストカラム反応検出法を組み合わせた方法(ポストカラム pH 緩衝化電気伝導度検出法)では、ぎ酸や酢酸を移動相に用いないため、ぎ酸や酢酸を含む有機酸を高感度かつ選択的に検出することができます。 ここでは、マウス糞便から代謝物を抽出し、腸内細菌叢が産生する代謝物中に含まれる短鎖脂肪酸を有機酸分析システムにより測定した例をご紹介します。

2017.03.30

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