生体試料分析システムCo-Sense for BAによる血漿中の薬物分析(その7)

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はじめに

「Co-Sense for BA」は,ろ過した血漿や血清試料の直接注入を可能とした自動前処理カラムスイッチングHPLCシステムで,内面逆相型前処理カラムShim-pack MAYI-ODSを用いた原理および応用例をアプリケーションニュースNo.L285, 286, 293, 305, 307, 315でご紹介してきました。 前処理カラムMAYIシリーズには,MAYI-ODSの他に内面陽イオン交換型であるMAYI-SCXもラインアップされており,AYI-ODSで保持が難しいような塩基性薬物に対応することができます。MAYI-SCXは,シリカゲル外表面をポリマーでコーティングし,細孔内面にスルホン酸基を化学結合させた充てん剤が充てんされており,タンパク質のような高分子を速やかに排出する一方,細孔内へ浸透する塩基性薬物をイオン交換的に保持することができます。 ここでは,前処理カラムとしてShim-pack MAYI-SCXを用いた“Prominence“シリーズ「Co-Sense for BA」による血漿中の塩基性薬物分析についてご紹介します。

2008.06.02