低分子医薬品
三環系抗うつ剤の分析
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はじめに
うつ病の治療や抗不安作用薬として用いられる三環系抗うつ剤は塩基性物質であるため,逆相用ODSカラムを用いて分析するとピークのテーリングが見られることがあります。 近年,エンドキャッピング技術の進歩,高純度シリカの使用などにより,市販ODSカラムにおける塩基性物質のテーリングは大幅に抑制されてきていますが,カラムによりその程度の差が見受けられます。 ここでは,三環系抗うつ剤であるドキセピン,イミプラミン,アミトリプチリンのHPLCおよびLCMSによる分析例について,移動相やカラム選択のポイントを含めてご紹介します。
2008.06.02