うなぎ蒲焼き中エンロフロキサシンの分析

はじめに

エンロフロキサシンは，ニューキノロン系合成抗菌剤の１種であり，牛や豚の肺炎や大腸菌性下痢症の予防および治療に用いられていますが，わが国では養殖魚への使用は認められていません。 エンロフロキサシンの残留分析法としては，「うなぎにおけるエンロフロキサシンの分析法について」（平成15年6月5日付厚生労働省食監発第0605002号）として通知されており，蛍光検出器を用いたHPLC法とエレクトロスプレーイオン化（ESI）を用いたLC/MS法が併記されています。 ここでは市販のうなぎ蒲焼き（白焼き）を本分析法に準拠して，HPLCおよびLC/MSにより分析した例についてご紹介します。

2008.06.02