生体試料分析システムCo-Sense for BA による血漿中の薬物分析(その1)

ダウンロード

はじめに

血漿や血清などの生体試料に含まれる薬物をHPLCにより分析する場合,タンパク質などの夾雑物を前処理において除去する必要があります。一般に除タンパク操作は,有機溶媒や酸を試料に添加した後,遠心分離するなどにより行われますが,操作が煩雑になることと,手作業による操作のため,分析精度の低下を招く恐れがあり,これらの操作を自動化する手法が望まれています。 生体試料分析システム「Co-Sense for BA」は,新しく開発された前処理カラムを用いたカラムスイッチング技術と独自のオンライン希釈バイパスの採用により,除タンパクなどの前処理操作を自動化するとともに,分析精度の向上をめざしたシステムです。ここでは,「CoSense for BA」の原理と特長についてご紹介します。

2008.06.21