分析法開発支援システム
固定相の異なるカラム間の分離選択性の違いの視覚化による最適カラム探索の効率化
ユーザーベネフィット
- Shim-pack Arata™ C18はユニークな分離選択性を有するため、これまで分離が難しかった試料について分離改善が期待できます。 - LabSolutions MDはデザインスペースの描画により、複数種類のカラムの分離選択性の違いを視覚化できます。 - 複数種類のカラムの最小分離度のデザインスペースの比較により、最適カラムの探索を効率化できます。
はじめに
分析法開発におけるカラムの選択は、分析種の保持挙動に大きな影響を与えます。そのため、最適な分離を得るには、保持挙動の異なる複数種類のカラムに渡って検討することが理想的です。分析法開発支援ソフトウェアであるLabSolutions MDは、科学的な根拠とリスクを考慮し、Analytical Quality by Design(AQbD)に基づいた効率的な分析法開発を支援します。AQbDに基づいた分析法開発は、分析法の初期スクリーニング、最適化、頑健性評価というフェーズから成っています。本稿では、複数銘柄のC18カラムに対してデザインスペースを描画し、カラムスクリーニングを効率化した事例についてご紹介します。具体的には、6銘柄のカラムについて移動相やグラジエント条件といった各種パラメーターを網羅的に変動させた際の分離選択性の違いを、変動領域全体においてデザインスペースにより視覚化しました。これにより、良好な分離が得られる領域が明確になり、より少ない分析回数で最適なカラム探索が可能となります。本探索により、Shim-pack Arata C18はその他のC18カラムと比べてユニークな分離選択性を有することが分かりました。
2022.03.14
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