ヌクレオチド分析における金属吸着の抑制による再現性と定量性の向上

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ユーザーベネフィット

- りん酸基を持つ化合物の金属への吸着を抑制し、 良好なピーク形状と面積再現性の高いデータを採取できます。 - 低濃度のりん酸基を持つ化合物を高感度に、精度よく分析できます。 - 酸による洗浄、キレート剤の添加、高濃度試料によるマスキングを不要とし、時間や試料の消費を削減できます。

はじめに

一般的にHPLCの流路配管に用いられるステンレス鋼は耐圧性,耐食性共に優れていますが、金属のため、りん酸基を持つ化合物との相互作用が起こり、ピークの形状悪化や強度低下を引き起こすことがしばしばあります。この金属吸着を抑制するために、りん酸などによる流路洗浄や、キレート剤の添加、高濃度試料によるマスキングなどが行われます。しかし、このような処理を施したとしても、再現性の高い分析結果を得ることは困難です。 本報では、試料と金属が接触しない「メタルフリー流路」を実現した超高速液体クロマトグラフ “Nexera XS inert”システムと、 ステンレスカラムボディ内面をPEEK素材でコーティングした「メタルフリーカラム」を使用し、ヌクレオチドなどりん酸基をもつ化合物に対する吸着抑制効果について紹介します。

2022.01.29

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