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Shim-pack SCRシリーズ
近年,化石燃料に代わり,バイオマスを原料として新エネルギーや化学製品を製造するバイオプロダクションの研究が盛んになりつつあります。微生物の細胞を工場として考えるバイオプロダクションでは,糖類を代謝させることにより目的の化合物を生産する過程で,培地中に目的の化合物の他,ピルビン酸,乳酸,酢酸,ギ酸,コハク酸などの有機酸を代謝産物として生産します。これらの有機酸を正確に定性・定量することによって,投入した炭素源がどこに流れているのかなど,細胞内の代謝状態を的確に把握できます。微生物の細胞による目的の化合物の生産性を向上させるため,培地の分析によって得られた代謝産物の種類や量の結果に基づいて,微生物がもつ遺伝子のうち,改変すべきターゲットを探索することができます。そのため,培地中の有機酸の分析はバイオプロダクションの研究を進めるのに重要なファクターとなります。 有機酸の分析には紫外吸光度検出器が用いられることもありますが,複雑なマトリクスである培地を分析する際には夾雑成分が対象成分と重なるリスクがあります。 ここでは,電気伝導度検出器を用いたポストカラム緩衝法とデュアルカラムオーブンを併用することにより,分離を改善しつつ,選択性の高い検出法によって,培地中の有機酸を分析した事例をご紹介します。
2015.03.23
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