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はじめに

食品・飲料分野において製品の異臭は,ユーザーからのクレームに発展することがあり,食品メーカーにとって,その対策は大きな問題となっています。 加工製品の場合,その原料に異臭の原因があることがあり,原料製造メーカーにおいてもその品質管理は重要で,官能検査による評価がされている場合が多くありますが,装置による客観的な評価も望まれています。 「FF-2020」では「絶対値表現解析(ASmell2)」を用いて,基準とするガスやにおいとの比較として,サンプルのにおいの質と強さを数値で表現することができますので,サンプルのにおいの違いを,数値やパターンの違いとして客観的に示すことが可能です。そのため,異臭品や不良品の判別評価への運用も可能です。 また,官能検査と組み合わせることによって,品質管理の精度の向上が期待され,製品の品質管理データとして用いることにより,従来よりも製品の付加価値を高めることも期待されます。 ここでは,食品原料として,コーンスターチの異臭品の判別やその改良効果を高機能システムのFF-2020Sシステムを用いて評価した例をご紹介します。

2021.07.11

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