GC/MSを用いた緑茶葉中代謝物のプロファイリング

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はじめに

メタボローム解析(メタボロミクス)は、代謝物を網羅的に解析する方法であり、医療分野における診断マーカー探索や病因解析、製薬分野における薬効や毒性を示すバイオマーカー探索、食品分野における品質管理・予測など、幅広い分野へ適用されています。 メタボローム解析には、GCやLCなどのクロマトグラフに質量分析計を接続したさまざまな複合分析装置が用いられています。なかでも、GC/MSは、他のクロマトグラフィーに比べ分離能に優れ、化合物にごとに特異的なマススペクトルが得られるため、多くの代謝物を分離検出するのに適しています。また、マススペクトルと保持時間を基準化した保持指標をデータベース化することによって、代謝物の同定が容易になります。 GC/MSをメタボローム解析へ適用することの有効性を検証するために、弊社のGCMS-QP2010 Plus とUmetrics社の多変量解析ソフトウェアSIMCA-P を用いて、 お茶の品評会での順位とそれに寄与する緑茶葉の成分、および品評会での順位を予測するためのモデルについて検討しました。

2009.05.28

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