固相抽出とオンラインGPC-GCMS(Prep-Q)による食品中残留農薬分析

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はじめに

輸入農作物の増加や消費者の食の安全に対する関心の高まりを受けて平成15年5月に改正食品衛生法が公布されました。この改正により,農薬残留基準の無いものに一律基準値を設けるポジティブリスト制が導入されようとしています。さらに,従来の農産物に加えて加工食品が規制対象となることで検体数の増加が予想されます。測定対象農薬数および検体数の増加に対応するためには効率的な多成分同時分析法が不可欠です。また,食品衛生検査へのGLPの導入など分析結果に対する信頼性確保の要求も高まっています。夾雑物の多い食品中残留農薬分析の信頼性を高めるためには,十分な精製を行うことが重要となっています。 弊社では,効率的な多成分同時分析法を目指しGPC精製とGC/MSをオンラインで接続した装置(Prep-Q)を開発しました(アプリケーションニュースM200)。本アプリケーションニュースでは,固相抽出(Solid-Phase Extraction;SPE)とオンラインGPC-GC/MS(Prep-Q)を組み合わせた分析法をご紹介します。

2008.04.22

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