GCMS による食品残留農薬の分析（その２）

はじめに

農薬は様々な目的で使用されています。上水試験法では19項目が規制され，食品残留農薬について，平成７年の官報において対象農薬が108項目，その後平成８年に30農薬，平成９年に23農薬，平成10年に18農薬が追加されました。平成７年までの農薬に関しては食品残留農薬データ集（C180-0091）にまとめました。平成７年以降に規制された農薬に関し，GC/MSで測定可能な農薬は島津アプリケーションニュースNo.M192にEI法（電子イオン化法）のデータをご紹介しました。 今回，それらの農薬をNCI法（負化学イオン化法）で測定した例をご紹介します。NCI法は化合物によって，EI以上の高感度検出が可能です。特に塩素を含む構造はNCI法が有効ですが，ここでは塩素を含まない化合物の例も示します。

2008.04.22