食品・飲料
食品添加物の分析-保存料の分析-
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はじめに
食品の保存料は微生物の増殖を抑制して食品の腐敗や変質を防止する目的で使用されており,添加する食品の性質によって使い分けられています。食品に使用される保存料の分析方法の多くは,目的成分を水蒸気蒸留法により抽出し,高速液体クロマトグラフ(HPLC)で定量分析を行う方法が用いられます。これらの保存料の中で,安息香酸,ソルビン酸,パラオキシ安息香酸メチル(PHBAメチル),パラオキシ安息香酸エチル(PHBAエチル),パラオキシ安息香酸プロピル(PHBAプロピル),パラオキシ安息香酸ブチル(PHBAブチル)は,ガスクロマトグラフでも測定可能であるため,HPLCでの検出結果の確認方法としてガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)による分析方法が有効です。本アプリケーションニュースでは食品中の保存料6種をGC/MSで分析した例をご紹介します。
2009.07.29