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はじめに

現在広くにおい識別装置で使用されている酸化物半導体においセンサは,アルコールに対する応答感度が,他の物質に比べて非常に高いという欠点を持っています。これにより,アルコールを含んだサンプル測定においては,微妙な香気成分の違いがアルコールに妨害されるという問題点があることが従来から知られていました。 「FF-1」では捕集管を内蔵しており,ドライパージ時間の延長やアルコールサンプル専用捕集管の使用によって,サンプル中のエタノール濃度を測定に影響しない程度まで低減できますので,エタノールを含むサンプルのにおいを正確に測定することができます。 ここでは,エタノール 18%水溶液に,清酒に含まれる成分であるカプロン酸エチル,酢酸イソアミルおよびイソアミルアルコールを数 ppm から 10ppm 程度を混合して作成した擬似日本酒サンプルの測定例を示します。

2001.04.25

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