環境
GCMS による水質管理目標農薬の一斉分析
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はじめに
平成15年の水道法改正では農薬は水質管理目標項目の一つとなり,総農薬方式が新たに検出基準として採用されました。総農薬方式は検出値を各農薬に定められた目標値で除した値の合算が1を超えない事とされています。101農薬に目標値が設定され,73農薬をGC/MS法で測定します。この中にはVOCとして測定される1農薬:1,3-ジクロロプロペンと誘導体化処理が必要な4農薬:ベンタゾン,2,4-D,トリクロピル,メコプロップが含まれています。 本アプリケーションニュースではVOCとして測定される1,3-ジクロロプロペンとトリクロルホンを除く71農薬と内部標準物質3成分:フェナントレンd体,アントラセンd体,9-ブロモアントラセンを含めた74成分の一斉分析測定例をご紹介します。 Table 1に測定成分のリストを示しました。リストはTable 2に示した分析条件での溶出順としました(トリクロルホンを除く)。Fig.1に各農薬0.1mg/L標準溶液(内部標準物質:1.0mg/L)のスキャン測定トータルイオンクロマトグラム(TIC)を示しました。ピークトップ番号はTable1ピーク番号に対応しています。 GCMS-QP2010では0.1mg/L溶液のスキャン測定TICにおいても各成分ピークを高感度で測定することができました。
2008.04.22