GCMS-QP™2020 NX
窒素キャリアガスを用いた加熱脱着GC-MSでの車室内VOC測定
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ユーザーベネフィット
- 安定的に入手可能な窒素キャリアガスで分析できます。 - 加熱脱着GC-MSは、溶媒抽出作業が不要なため、ハイスループットなVOC分析が行えます。 - 内部標準試料の自動添加機能や再捕集機能で効率的な分析ができます。
はじめに
空気中に存在する有害な揮発性有機化合物(VOC)は、大気汚染の度合いを表す尺度の一つとして、工場、市街地、室内環境など様々な環境下でモニタリングされています。そしてこのVOCの測定には溶媒抽出が不要で効率的なTDGC/MSが使用されます。GC/MS分析には,キャリアガスとしてHeが一般的に用いられますが、近年ヘリウムガスの供給不足が問題になっています。このキャリアガスの入手が難しくなると分析自体がストップしてしまいます。そこで本稿では、ヘリウムに変わるキャリアガスとして窒素を用いて分析しました。窒素ガスはヘリウムに比べて感度が劣る場合がありますが、安価で安定的に入手が可能なガスです。 今回は加熱脱着GC-MSで窒素キャリアガスを用いて車室内・車室内装材の自主規制でよく分析されるVOCを対象として分析しました。そして検量線,再現性,再捕集を確認しました。
2022.03.09
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