環境
水中のアクリルアミドのGC-NCI-MSによる高感度分析
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はじめに
アクリルアミドに係る基準は昭和49年に厚生労働省環境衛生局より,飲料用井戸水等の判断基準として「検出されないこと(検出限界0.1ppm)」と規定されていましたが,平成5年12月の「水道水質に関する基準の制定について」では廃止となりました。しかし,平成12年3月に厚生労働省生活衛生局水道環境部水道整備課より出された「水道用薬品類の評価のための試験方法ガイドライン」でアクリルアミドが再び評価項目として取り上げられ,このガイドラインではGCによる試験方法が記載されています。 今回このガイドラインに基づく試験方法をGC/MSに適用して分析を行いました。 上記ガイドラインでは,アクリルアミドを臭素化,溶媒抽出,脱水,濃縮,アルカリ添加,GC測定という操作の流れですが,測定手法をGC/NCI-MS測定として分析を行いました。採用した分析フローをに,分析条件をTable 1に示します。 この誘導体化反応ではアクリルアミドを二臭素化したジブロモプロピルアミドを経て,2-ブロモプロピルアミドとして測定物質とします。10mg/Lの標準試料をEI法で測定しました。
2008.04.22