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はじめに

近年,様々な香り付きの洗剤や柔軟剤が各社から販売されたり,繊維や衣類そのものに香り付けを行った製品も発売されるなど,消費者の衣類や繊維への香りへの関心が高くなっています。また,自分のにおいへの関心の高まりから,繊維の高機能化として脱臭や消臭機能の付いた繊維も開発されており,衣類等に使用されています。 このような繊維における香りや消臭の評価は,官能検査による評価がされている場合が多くありますが,装置による客観的な評価も望まれています。 「FF-2020」では「絶対値表現解析(ASmell2)」を用いて,基準とするガスやにおいとの比較として,サンプルのにおいの質と強さを数値で表現することができますので,サンプルのにおいの違いを,数値やパターンの違いとして客観的に示すことが可能です。 したがって,繊維や衣類の違いによる香りの強さや質の違いを客観的に示し,評価や判断することが可能です。また,衣類や繊維の香りの持続性といった評価にも運用可能です。 ここでは, 銘柄の異なる同系統の香りの柔軟剤により処理を行ったタオルの香りの違いについて,高機能システムのFF-2020 S システムを用いて評価した例をご紹介します。

2021.07.11

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