ベンゼン中チオフェンの分析-FPD(S)とSCD の分析比較-

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はじめに

ガスクロマトグラフィーを用いた硫黄化合物種の微量分析には、選択的高感度検出器である炎光光度検出器(FPD(S))や化学発光硫黄検出器(SCD)が選択されます。これらの検出器は、その検出原理から、硫黄化合物に対する検出特性が異なります。例えば、ベンゼン中のチオフェンを分析する手法として、ASTM D4735 では FPDが、D7011ではSCDが用いられますが、これらはそれぞれの手法において分析するチオフェンの濃度域が異なります。 本稿では、ベンゼン中チオフェンの分析を例に、FPDとSCD、および汎用検出器である水素炎イオン化検出器(FID)の測定結果を比較し、それらの差異をご紹介します。

2019.07.11

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