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はじめに

ベンゼン中のチオフェン分析は,ベンゼンの純度管理のため以前から行われています。最近では高純度の需要に伴い,より低濃度のチオフェン分析の要求が増えてきています。チオフェンは硫黄を含む五員複素環式化合物であり,検出器にFPD(Sモード)を用いて分析を行います。チオフェンはベンゼンと沸点が近いため,FIDでは短時間での分離は難しく,多くの場合不十分な分離のままFPDの選択性により分析が行われています。しかし,より低濃度のチオフェン分析の場合には,FPDを用いても主成分であるベンゼンによるクエンチングの影響で高感度分析が出来ないことがあります。今回FPDの水素,空気の流量を変更しクエンチングの低減と厚膜キャピラリカラムを用いた高感度化の検討を行いましたのでご紹介します。

2006.10.09

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