TGA-50/50H, 51/51H

ミクロ,マクロ 熱重量測定装置

吊り下げ式高感度熱天秤シリーズ

ミクロ熱重量測定装置TGA-50/50Hマクロ熱重量測定装置TGA-51/51H

耐震性,安定性,ノイズレベル,室温変動の影響など,どの項目に対しても満足していただける性能を持っています。μgオーダーの質量変化も明瞭に検出できます。セラミックス・触媒分野など,用途に合わせて高温タイプのH形,マクロタイプの51形をそろえています。

アプリケーション
 1. 食用油(サラダ油)の酸化劣化の測定
 2. 向精神薬(シクロバルビタール)の熱安定性試験

1.高感度・高再現性

軽量吊り下げ方式・トートバンド支点を採用しています。
ベースライン変動が極めて小さく,精度・再現性の高い分析が可能です。

2.さまざまな測定に対応

  • 反応ガス用の流路を用意
  • 1500 ℃の高温まで対応(H型)
  • 大容量測定が可能(TGA-51モデル)

仕様

項 目
仕 様
温度範囲 TGA-50/51:室温~1000℃
TGA-50H/51H:室温~1500℃
秤 量 TGA-50/50H:1g
TGA-51/51H:10g
重量信号分解能 0.1μg
測定レンジ ±20mg,±200mg,±2g(TGA-51/51H)
外形寸法 TGA-50/50H:約W173×D550×H500mm
TGA-51/51H:約W173×D600×H540mm
重 量 TGA-50/50H:約23kg
TGA-51/51H:約25kg
 

 

高感度・高再現性

軽量吊り下げ方式・トートバンド支点を採用

天びん方式の中で最も分析感度が高い吊り下げ天びん方式を採用しています。
ベースライン変動が極めて小さく,精度・再現性の高い分析が可能です。
また,天びんビームの軽量化,摩擦の少ないトートバンド支点を採用することで,さらに高感度化を実現しています。

微量(約0.5mg)CNT 試料の測定
微量(約0.5mg)CNT 試料の測定

吊り下げ方式

 

さまざまな測定に対応

反応ガス用の流路を用意

反応ガス用の流路を用意

TG測定では,各種の反応や各種雰囲気ガスによる試料との相互作用を観測することで,定性・定量分析や反応機構の検討,耐熱性を評価します。
TGA-50シリーズでは,独自の流路構成により様々な測定に対応可能です。ガス導入口の1つは,直接試料部にガスを導入することができ,ガス導入開始時間と反応開始の時間にずれが生じません。

1500℃の高温まで対応(H型)

H型をお選びいただくと1500℃までの測定を行うことができます。

大容量測定が可能(TGA-51モデル)

TGA-51では最大試料量10gを実現しています。大容量試料やアプリケーションに対しても,様々な容量の試料セルを利用することができ,非常に応用範囲が広いです。

PET 繊維の水分量の測定
PET 繊維の水分量の測定

 

アプリケーション

1. 食用油(サラダ油)の酸化劣化の測定

食用油の味,におい,色などは長期間の貯蔵や加熱によって変化します。その主たる原因は酸化反応と思われます。酸化による質量変化はTGによって測定することができます。その結果は貯蔵条件や寿命の推定,抗酸化剤の評価などに応用されます。ここではサラダ油を酸素中で加熱しました。153.5℃から酸素の吸収が始まり0.95%の増量が検出されました。この量は試料の表面積に影響されます。ここでは直径10φ の特殊セルを使用しました。

Fig.1 サラダ油の酸素中のTG曲線

2. 向精神薬(シクロバルビタール)の熱安定性試験

ここではシクロバルビタールを窒素中で3,5,7.5,10℃ /min の加熱速度で測定しました。反応速度解析を行う場合,以下の反応速度式を用います。
dx/dt = a exp(-ΔE/RT)(1-C)n-1
dx/dt : 反応速度 C : 反応率
a : 頻度因子 T : 絶対温度
ΔE : 活性化エネルギー n : 反応次数
R : 気体定数
この反応速度式に従う化学反応をTGAによって種々の加熱速度で測定し,ある減量率に対する温度の逆数(1/T)と加熱速度の対数(LOG A)をプロット(小沢プロット)すると直線が得られ,その勾配から活性化エネルギー(ΔE)が求められます。ここでは109.2KJ/mol の活性化エネルギーを示しました。更に頻度因子や反応次数などの反応速度パラメータが計算され,これらの値をもとに等温解析が可能となり,各温度での反応率とそれに要する時間を求めることができます。ここでは,30℃に保持した場合,3.69×106 時間(約421年)後には20%分解が進行するであろうと予測できます。

Fig.2 シクロバルビタールの熱分解反応の解析

Fig.3 シクロバルビタールの30℃における反応時間の推定

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