当社ソフトウェア(LabSolutions TA及びTA-60WS)でJIS K7122(プラスチックの転移熱測定方法)を適用する場合の注意事項

JIS K 7122では、アナログチャート紙を元にシンプソン法などを用いて熱量(ピーク面積)を計算する方法となっていますが、(この記載は1987年制定時から改正されておりません。)、当社ソフトウェア(LabSolutions TA 及び TA-60WS)ではデジタル信号を元に区分求積法を用いて熱量(ピーク面積)を計算しています。

 
 

補足1

JIS K7122と関連した規格には、ISO11357₋3:2018(Plastics —Differential scanning calorimetry (DSC) —Part 3: Determination of temperature and enthalpy of melting and crystallization)があります。この規格は2018年に発行され、「転移熱量はPCソフトウェアにより計算される」と記載されています。ISOではピーク面積の計算方法に指定はありません。

 
 

補足2

仮にアナログチャート紙ではなく、デジタル信号を元にJISK7122に記載されているシンプソン法を用いて代表的なプラスチックの熱量(ピーク面積)を計算した場合、当社ソフトウェア(LabSolutions TA 及び TA-60WS)の区分求積法との差は、0.01 %~0.3 %程度になります。(実データを用いた当社検証結果)