SPM-9700HT:ユーザーレビュー

手老 龍吾さま(豊橋技術科学大学 応用化学・生命工学系 准教授)
 URL: https://chem.tut.ac.jp/interface/index_jp.html

※掲載内容(所属団体,役職名等)は取材時のものです。

 

 

 

先生のご研究内容について教えてください

脂質二重膜の中で起こる,ドメイン形成,相分離,分子拡散などの基礎的な分子挙動を調べる研究を行っています。細胞膜などの生体膜は,両親媒性の脂質二重膜にタンパク質が埋め込まれた基本構造をとっています。細胞膜は細胞内外への物質や情報の出入りを制御しており,細胞膜中の物理化学的な挙動を解明することが,生物学や医療分野で重要視されています。

 

ご研究の中で,SPMはどのようにご活用いただいていますか

細胞膜の反応では,ある種類の脂質やタンパク質が特定の場所に集まることが重要なプロセスです。私達は人工の脂質二重膜を形成して,その中での脂質やタンパク質の集合体をSPMで観察しています。ある種類の脂質が集まった部分に優先的に膜タンパク質が取り込まれる現象を発見して,ドメインの大きさや量を詳細に評価しています。

 

当社SPMについて,レビューをお願いします

SPM-9700HTのソフトウェアのインターフェースが優れており,学生がすぐ使えるという点を評価しています。液中での観察には,ある程度の習熟が必要ですが,使い勝手が良いため,習熟が早い点も気に入っています。
QコントロールとHT(ハイスループット)スキャナにより,SN良いデータが得られ,かつ,実験のスループットが向上して,効率良く実験を行えています。現在,膜タンパク質の一分子イメージングに挑戦しています。分子像が見えてきているので,これからの成果を期待しています。

脂質ドメインと膜タンパク質を含む人工脂質二重膜。
脂質ドメインと膜タンパク質を含む人工脂質二重膜。
[参照:R. Tero, et al., Sci. Rep. 7, 17905 (2017).]

その他のユーザーレビュー

京都大学 工学研究科 平山明子様

 

 

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