浸水した可能性のある分析計測機器の取り扱いについて
自然災害などで浸水被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆さまの安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
浸水してしまった機器およびその可能性のある機器についての、安全管理に関する情報です。
分析機器が水に浸かってしまうと外観に大きな損傷がなくとも、その後に思わぬ故障が発生する場合があります。 浸水してしまった機器およびその可能性のある機器につきましては、電源投入前に下記に従ってご対応いただきますようお願い申し上げます。
1.ご使用前の確認項目
災害などにより浸水した可能性のある機器については、電源を入れる前に以下の項目についてご確認ください。
・水に浸かっている。 または、浸かった形跡がある。
・浸水によるゴミの堆積や塩の析出がある。
このような異常がある場合は機器を使用せずに、弊社サービス会社 へご連絡ください。

使用前に異常が見つからなかったとしても、目視確認できなかった箇所が故障している場合があります。 使用開始後に異音や異臭を発見した場合は、すぐに使用を中止し電源を切って、弊社サービス会社 へご連絡ください。
2.想定される故障の例
機器が水に浸かった場合は、将来にわたり故障や動作不良が起きる可能性があります。下記に代表的な例を示します。
電子部品の故障 | : | 電子部品がショートして故障します。 |
光学系部品の汚損 | : | 光学素子に傷が付き、仕様通りの性能を発揮できなくなります。 |
駆動部分の故障 | : | 想定以上の負荷や衝撃が加わったことにより、部品が変形したり、ひずんだりしています。 また、精密部品や摺動部品の内部がゴミや塩で汚れています。 そのまま使用すると、駆動部分が正常に動かなくなります。 |
金属部品の腐食 | : | 水に浸かった金属は腐食する可能性があります。一度腐食した金属部品は強度が低下し、製品寿命が短くなります。 |
3.修理のお願い
水に浸かった部品は、再生して使用できないことが多いので、新しい部品に交換・修理または機器全体の更新をお願いいたします。
弊社サービス員が点検して修理可能かを判断した上で、修理を承ります。 古い機器につきましては、修理用の部品が無く、修理できないこともありますので、予めご了承ください。
ご不明な点は、弊社サービス会社 にお問い合わせください。