赤外顕微測定用オプション
ATR反射対物鏡(スライドオンタイプ)
P/N 206-32600-41
コーンタイプのプリズムを採用し,倍率は15倍,平均入射角45°,反射回数は1回です。プリズムはスライドオンタイプで,可視観察⇔赤外測定が簡単に切り替えできます。紙やプラスチックなど,赤外光が透過/反射しにくい試料や,シミのような非常に薄い部分の測定に効果的です。
高感度反射対物鏡(GAO)
P/N 206-32602-41
平均入射角80°の高感度反射対物鏡です。金属板やミラー上の厚さnmオーダーの有機溥膜などを高感度で測定できます。
不良解析ではATRプリズムが密着できない凹部分に測定対象物がある場合や,基板上にシミ様に付着した対象物などの測定に効果を発揮します。

電子冷却MCT検出器(TEC MCT)/ 室温検出器(DLATGS)
P/N 206-36820-58 / P/N 206-32580-42

ポリプロピレン系(TALC含有)自動車バンパー用の樹脂を
3種類の検出器で測定した赤外スペクトル(条件は図中に記載)
赤外顕微鏡 AIMsight/ 赤外ラマン顕微鏡 AIRsightに電子冷却MCT検出器(TEC MCT)または室温検出器(DLATGS)を搭載することによって、液体窒素を使わずに赤外スペクトルを取得することができます。必要に応じて標準検出器(T2SL)*1 とTEC MCT *2 もしくはDLATGS *3 を切り替えて測定することができます。なお、25 μm以下の微小部を測定する場合にはT2SLをご使用ください。また400 cm -1までの波数範囲でデータ取得したい場合には、DLATGS*3 をご使用ください。
*1:T2SLを使用する場合には、液体窒素が必要です。
*2:TEC MCTとDLATGSは、同時搭載できません。
*3:DLATGSは幅広い波数範囲で測定が可能ですが、T2SLやTEC MCTと比較して大幅に感度が劣ります。
3つの検出器の特長
分析の用途に合わせて最適な検出器をご使用ください。
検出器 | T2SL*1 | TEC MCT*2 | DLATGS*2 |
---|---|---|---|
標準/ オプション | 標準 | オプション | オプション |
適した測定サイズ | 10×10 μm以上 | 25×25 μm以上 | 100×100 μm以上*3 |
液体窒素 | 必要 | 不要 | 不要 |
測定波数範囲 | 4,000-700 cm-1 | 4,000-700 cm-1 | 4,000-400 cm-1 |
*1:T2SLを使用する場合には液体窒素が必要です。
*2:TEC MCTとDLATGSは同時搭載できません。
*3:ATR法では100 μmでの測定は感度不足のために困難です。
ダイヤモンドセルCII 型
P/N 208-92289-01

微小試料を薄く圧縮してそのまま顕微鏡で測定するための加圧セルです。プラスチック,繊維などの試料に応用できます。CII型は薄くて大きな人工ダイヤモンド製の窓板を採用しています(直径1.6 mm)。