紫外線劣化プラスチックライブラリ

プラスチックを分析する場合、その材質を定性するためにライブラリを用います。しかしながら紫外線によって変性(劣化)したプラスチックの赤外スペクトルは、標準品のスペクトル形状とは異なり、定性を困難にするケースがあります。
紫外線劣化プラスチックライブラリは、劣化状態を反映した精度の高い定性を可能にします。

特長

 

  • 岩崎電気株式会社製の超促進耐候性試験機を用い,紫外線(強度は150 mW/cm2)を照射した試料の赤外スペクトルをデータベース化し収録した,島津製作所独自のライブラリ
  • 14種類のプラスチックについて,未照射および1~550時間で紫外線を照射した試料,合計300点以上のスペクトルを収録

 

適用分野

 

  • 異物分析各種 - 食品,医薬,石油・化学分野など
  • 受託分析業,研究機関(マイクロプラスチック分析) など

※プラスチック片のサイズ・個数を測定する機能はございません。0.3㎜以下のプラスチック片を測定される場合は,赤外顕微鏡が効果的です。

姉妹品

加熱劣化プラスチックライブラリ

加熱劣化プラスチックライブラリは,加熱により酸化させたプラスチックのスペクトルを収録しており,市販ライブラリでは困難な熱変化した異物や不良品などの未知試料分析に大変有効です。