MSイメージングWebinar
DAY 3|治療薬分布の視覚化がもたらす薬物動態研究の進歩

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MSイメージングWebinar DAY3 治療薬分布の視覚化がもたらす薬物動態研究の進歩

MSイメージングは、分子や元素の分布を高解像度の画像で見ることができる技術で、生命科学の分野で様々な応用が期待されています。本Webinarでは、iMScope QTを用いた治療薬の分布確認の実施例をご紹介します。徳島大学の佐藤先生から肺線維症治療薬の組織内分布や滞留性についてご講演いただきます。続いて、京都府立医科大学の加藤先生から、乳癌治療における薬剤感受性評価の新たな手法をご紹介いただきます。また、弊社からは、再現性の高いMSイメージングの前処理方法をご紹介します。薬物動態研究におけるMSイメージング活用事例から、みなさまの研究に新たな可能性を感じていただけますと幸いです。​

本Webinarはこんな方におすすめです

  • 製薬会社、CRO、アカデミアの薬物動態研究に携わる方
  • 研究現場での最新の応用例について知りたい方
  • MSイメージングの前処理にお困りの方

 

◆開催日時 2025年1月24日(金) 14:00 ~ 15:40
◆定員 500名(先着順にて受付)
◆形式 Zoom(無料)
◆Webinarご参加までの流れ

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*本WebinarはZoomを使って配信予定です。事前にZoomアプリケーションのインストールが求められます。
PCからであれば、Zoomをインストールせず、ウェブブラウザから参加することも可能です。
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◆お申し込み

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※申込期限:2025年1月23日 17:00 まで
※競合・同業者様のご参加はご遠慮いただいております。

プログラム

時間 内容
14:00 - 14:40

MSイメージングで追う薬物のゆくえ ~難病克服を目指した最適な治療戦略の開発~

難病指定疾患である肺線維症の新規治療薬を開発する上で、肺の線維化部位に対する薬剤の到達性や滞留性の評価は極めて重要です。しかし、非臨床試験等における薬物の組織移行性評価は、一般的に臓器単位での薬物濃度を指標に行われており、肺組織内の局在まで含めた薬物動態の解析はほとんど行われていません。MSイメージングを用いれば、治療薬の組織内分布状態を視覚化できるだけでなく、治療薬投与後に経時的に採取した組織検体を用いることで、薬物の滞留時間を組織部位別に解析することも可能です。したがって、MSイメージングは肺線維症治療薬の組織内分布や代謝のさらなる理解に貢献し得る可能性があり、新薬開発に おいて有用な手法になると考えられます。本講演では、MSイメージングを用いた肺線維症治療薬の病巣到達性や滞留性に関する検討と、最適な治療戦略を探求することを目的とした我々の将来的な展望を紹介します。

講演者:徳島大学大学院 医歯薬学研究部 呼吸器・膠原病内科学 佐藤 正大 先生

14:40 - 15:20

質量分析イメージングが明らかにする乳癌組織内への薬剤到達と感受性 ~癌治療最適化の新たな道標~

日本人女性が最も多く罹患する癌である乳癌の治療において、薬物抵抗性の克服は重要な課題です。従来、臨床試験による予後解析やバイオマーカー解析によって、薬剤感受性が評価されてきましたが、根源的な問題としての癌組織への薬物到達の多寡については、解析されてきませんでした。我々は、質量分析イメージング (MSI) 技術に着目し、術前薬物療法を行った複数の乳癌患者の癌組織内における薬物到達状態・局在分布・存在強度の可視化に成功しました。さらに、従来の臨床病理学的因子や同一組織内におけるリン脂質のMSI解析結果を、薬剤分布解析へ統合することで、MSIを基軸とした新たな薬剤感受性評価方法を検証しており、この一連の手法は、臓器横断的な癌研究に応用が可能であると考えられます。本講演では、これまでに我々が得た知見を中心に、今後の課題から将来展望までをご紹介いたします。

講演者:京都府立医科大学大学院 医学研究科 機能制御・再生医学分野 内分泌・乳腺外科学 加藤 千翔 先生

15:20 - 15:40

サンプル間比較を目的としたMSイメージングの前処理法について

薬剤投与サンプルと非投与サンプルの比較や、薬剤投与後の時間ごとの残存量の比較など、MSイメージングの分析においてもデータ間の比較がしばしば求められます。比較する組織切片はすべて同じ厚さで作成する必要があります。また、仮に同じ厚さで切片を作成できたとしても、前処理や分析条件が同じでなければ正しく比較できません。MSイメージングの作業工程は、前処理、質量分析、データ解析に大別されますが、質量分析の工程では毎回の分析パラメータをすべて揃えておけば質量分析の再現性は担保できます。データの質に最も影響を与えるのは前処理の工程です。本講演では、再現性の高い前処理方法についてお話しします。

講演者:弊社技術者

※内容やスケジュールなどは変更となる場合がございます。予めご了承ください。
※本Webinarにてご紹介する製品は、医薬品医療機器法に基づく医療機器として承認を受けておりません。治療診断目的およびその手続き上での使用はできません。

本Webinarに関するお問い合わせ

株式会社島津製作所 セミナー事務局
an_seminar@group.shimadzu.co.jp