MSイメージングWebinar | DAY2
マルチモーダルイメージングが拓く植物-微生物のせめぎ合い
MSイメージングは、分子の分布を高解像度の画像で見ることができる技術で、生命科学の分野で様々な応用が期待されています。本Webinarでは、龍谷大学の別役先生から、植物と病原体の相互作用についてMSイメージングと蛍光顕微鏡のマルチモーダル分析をご紹介いただきます。また、弊社からは、Q-TOFを軸に2つの分析法(MSイメージング、PESI*-MS)を組み合わせた水仙中のガランタミン解析例をご紹介します。植物研究におけるMSイメージング活用事例から、みなさまの研究に新たな可能性を感じていただければ幸いです。
*PESI(Probe Electro Spray Ionization):細い針で微量の分析対象物を採取して、高電圧をかけてイオン化する手法
本Webinarはこんな方におすすめです
- MSイメージング、PESI-MSで何ができるか知りたい方
- マルチモーダルイメージングに興味がある方
- MSイメージングを含む多面的な分析がしたい方
プログラム
時間 | 内容 |
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14:00 - 14:35 |
植物-病原体相互作用をマルチモーダルに捉えて理解する 遺伝子発現は生命現象を司る鍵ですが、実際に生命活動を駆動するのはその結果として生じる物質です。植物免疫を担う抗菌化合物に着目し、その合成遺伝子活性化と化合物そのもの、さらには関連元素の蓄積の可視化により見出された、植物と病原体のせめぎ合いの一端をご紹介します。 講演者:龍谷大学 農学部生命科学科 別役 重之 先生 |
14:35 - 15:00 |
MSイメージングとPESI-MSを組み合わせた水仙中のガランタミン分析のご紹介 本講演では、ガランタミンの画期的な分析方法を紹介します。ガランタミンは植物由来のアルカロイドで、食中毒の原因として知られる一方、アルツハイマー型認知症の治療薬としても利用されています。この治療薬の主成分が植物から抽出されるため、製薬業界ではガランタミンを多く含む植物種の探索と生産性の向上が求められています。本分析では、探針エレクトロスプレーイオン化法(PESI*)を用いて、日本水仙からガランタミンを迅速に検出します。その後、LCMS Q-TOFのインターフェース部をiMScope QTに交換し、MSイメージングを活用してガランタミンの分布を詳細に解析します。この手法により、ガランタミンの効率的な検出と分布解析が可能となり、製薬プロセスの効率化と生産性向上に繋がることが期待されます。 講演者:弊社技術者 |
*本Webinarにてご紹介する製品は、医薬品医療機器法に基づく医療機器として承認を受けておりません。治療診断目的およびその手続き上での使用はできません。
本Webinarに関するお問い合わせ
株式会社島津製作所 セミナー事務局
an_seminar@group.shimadzu.co.jp