FTIR TALK LETTER vol.19
2012年秋発行 (8月31日時点の希望会員様向けに9月12日発送)
主な内容
- 「酸化チタンとジシアノメチレン化合物からなる新規光エネルギー変換材料の赤外分光法による構造解析」
東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授 藤沢 潤一 先生
可視~近赤外領域の光によって電荷移動遷移を強く示す新材料であるTiO2-TCNQ界面錯体について,当社FT-IR装置IRPrestige-21を用いた構造解析の結果と,密度汎関数法による非経験的解析の結果を比較・検討しています。 - 「FTIRと水」
弊社 技術者 原田 克己
私たちのすぐ身近にあり,私たちの生活と切っても切れない水。水がなくなると私たちは生きていくことができません。しかしながらFTIRにとっては,ハードウェア的にもアプリケーション的にも水(水蒸気)は厄介なものなのです。 - 「測定法のイロハ— 多重反射ATR法 —」
弊社 技術者 谷口 博和
全反射測定法(ATR法)は様々な形態の試料に対応して簡便に赤外スペクトルを得ることができる手法であり,幅広く活用されています。その中で多重反射ATR法はプリズム内を複数回反射するために原理的に一回反射ATR法よりも強いピークが得られ,添加物に由来した微弱なピークの評価などに優位性があります。今回はこの多重反射ATR法の特長や測定上の留意点などを解説いたします。 - 「Q&A」 赤外顕微分析においてダイヤモンドセルを使用する際の留意点を教えてください。
vol.19 (2012年秋)
表紙;無数の鳥居がそびえる稲荷神社の総本宮「伏見稲荷大社」