FTIR TALK LETTER vol.18
2012年春発行 (3月26日時点の希望会員様向けに4月4日発送)
主な内容
- 「赤外およびラマン分光法による温度応答性高分子の相転移の解析」
福井大学大学院 工学研究科 生物応用化学専攻 教授 前田 寧 先生
温度応答性高分子の水溶液中における相転移などの挙動を,微視的に解析するために有効な手法としてFTIRおよびラマン分光法を用いた例を紹介しています。 - 「FTIRに使用されるレーザについて」
弊社 技術者 福田 久人
島津FTIRの試料室に付属品や試料を設置する際に,赤色の光が見えることがあります。この赤色光はヘリウムネオン(HeNe)レーザの光で,FTIRの干渉計から出てきたものです。では,何故"赤外"分光光度計であるFTIRに可視光のHeNeレーザが用いられているのでうしょうか? - 「測定法のイロハ— 高感度反射法 —」
弊社 技術者 村上 幸雄
フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)には各種測定手法があります。それらのうち,臭化カリウム(KBr)錠剤法,液膜法,拡散反射法,正反射法については,FTIR TALK LETTER Vol.14~Vol.17でご説明しました。今回は,主に金属基板上に形成した薄膜を分析する際に用いられる高感度反射法(Reflection Absorption Spectroscopyを省略してRAS法とも呼ばれています)について,入射角の違いや偏光子を使用した場合に得られる赤外スペクトルの違いについて,実例を挙げながらご紹介します。 - 立会分析,装置見学,分析相談,講習会など
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機器の購入調査に関わる試料分析(依頼・立会分析)や装置見学をはじめ,技術情報およびアプリケーションデータ提供,実機による講習会などお客様サポートにも対応できる施設です。特に東京都内,近辺地域のお客様の利便性が大きく高まった"島津ハイテクプラザ"を,ご活用いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
vol.18 (2012年春)
表紙;静寂な緑のやすらぎ、嵯峨野の竹林