シリンジのメンテナンス

使用部品

No.
名称
カテゴリ
必要個数
備考
有機溶剤
1
柔らかい布
1
スタイレットワイヤ(0.1 mm × 150 mm)
1

作業手順

手順1

シリンジに有機溶剤などを吸引、吐出し、内部を洗浄します。

注記

取り外した部品は清浄なトレイやシートに置いてください。
紛失したり、汚染したりしないように注意してください。

手順2

プランジャがスムーズに動くことを確認します。

フルストロークし、動きが重たくないか、動きに引っかかりがないかなどを確認してください。

ヒント

プランジャの動きがスムーズでないときは、プランジャをバレルから抜き取り、
有機溶剤などで湿らせた柔らかい布でふき取ると効果的です。

手順3

有機溶剤などでポンピングを繰り返します。

数回のポンピングでプランジャの動きがすぐに重くなるようなら、細かな汚れが残っている場合がありますので、再度洗浄操作を行ないます。

手順4

針先からの試料の飛び方を確認します。

試料がまっすぐに吐出されたら正常です。
針先がつまっているときは、試料が霧状に飛んだり、横や斜めに飛んだりします。

ヒント

試料がまっすぐ吐出されていても、細く吐出されていることがあります。
つまりが無い新品のシリンジと比較すると、確認しやすくなります。

手順5

針先がつまっているときは、針先のメンテナンスをします。

スタイレットワイヤ(③)を使用して、針先のつまりを除きます。

ヒント
  • 針先につまりがあると、分析の再現性が悪くなることがあります。針先のつまりを取り除き、試料が正常に吐出されるのを確認してから使用してください。

  • シリンジ内部や針先の汚れを取り除くには、アスピレーターなどで吸引したり、シリンジクリーナーの利用も効果的です。